おまけ

ご訪問ありがとうございます。

……風邪ひいたかも。
今日は子供の運動会です。
明日も明後日も用事があって、出掛けなきゃならないのに……(涙)
うう、頑張ります……!

え~、ちょっと書きたくなってしまったので、「理由はいらない」の「続き」です。
オマケみたいなものです。


理由はいらない  「続き」               
 
堂上と郁は人気のない庁舎の陰でキスを繰り返していた。
離れてはまた引き寄せられる様に唇が重なり合う。
 
そして五分後……。
堂上の携帯が振動した。
郁にもその振動は伝わり、二人とも一瞬で我に返った。
ただでさえキスによって上気していた郁の顔は瞬く間に真っ赤になる。
堂上も動揺している様で、なかなかポケットから携帯を取り出せない。
かなり焦りつつも、漸く堂上が携帯を取り出し、通話ボタンを押す。
 
『堂上、何かあったのか?』
液晶を確認する暇もなく、通話ボタンを押したが、聞こえてきたのは予想はしていたが、やはり小牧の声だった。
「すまん。すぐに戻る」
動揺を押さえつつ、堂上がなんとか平静を装って答えた。
『笠原さんも一緒なのか?』
「ああ。ちょっと……トラブルがあったんだが、もう大丈夫だ」
『トラブル?』
「プライベートな事だ。連絡出来なくてすまなかった」
『笠原さんと喧嘩でもしたの?』
「いや、違う」
『ふうん。まあ、もう戻ってこられるんだな?じゃあ、俺と手塚は先にあがるよ。日報は出しておくから』
 
「ああ。そうしてくれ」
堂上は幾分ホッとして、答えた。
だが、小牧の追及を逃れられると思ったのは甘かった様だ。
『あ、堂上。夜、部屋に行くから』
何気ない調子で付け加えられ、堂上が返事する暇もなく、小牧は電話を切った。
「……」
 
「小牧教官ですか?な、なんて……?」
郁がまだ赤い顔のまま、堂上に恐る恐る尋ねる。
「大丈夫だ。まあ、俺達がそろって帰って来ないから少し心配掛けた様だが。先にあがっておくそうだ。さあ、俺達も戻るか」
 
「で、堂上。何があったの?」
夜、堂上の部屋にビール持参でやってきた小牧が早速にこやかに切り出す。
「……」
出来れば答えたくなかった堂上だったが、確かに心配と迷惑を掛けたのは事実だ。
不承不承、話し始めた。
 
「成程、そんな事が。……だけど、笠原さん、強くなったなあ」
堂上から話を聞き終えた小牧が楽しそうに言った。
「そうだな」
「堂上、嬉しかっただろ?」
「ああ、まあな」
何でもない事の様に答えた堂上だったが、口元が綻んでいる。
 
「あー、でも、俺ひょっとして電話掛けて、邪魔した?」
「……」
「じゃあ、まあ俺はもう帰るからさ。笠原さん呼び出して続きやりなよ」
「……続き、って何だ!?」
「続きは続きだよ」
小牧はくつくつと笑いながら、部屋を出て行った。
 
小牧に言われたから、という訳ではないが、堂上は携帯を取り出して、郁を呼び出した。
 
そして、官舎裏に辿り着く。
「郁、続きだ」
堂上はそう言うと、郁に口づけた。
 
 
 
  1. 2011/09/23(金) 07:00:00|
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